二十四節気|寒露|陰陵泉
「寒」の字がまさに!というような寒気の今日。
まさに冬支度の候ですね。
お灸のセルフケアは、こりや痛み、お腹の調子をはじめ内科的な症状があるときの対症療法としても”効く”ことが多いのですが、
日々の養生として、予防として、体調の底上げをするように、日常に少しずつ、ゆるーくケアするのもふさわしい使い方。
一つ先の季節になって、あるいは翌年の同じ季節になって、あれ?いつもより快適、いつもの症状が出ない、とわかるような、穏やかで確かな効き方もありです。
一つ先の季節=この冬は、まだ、また、気がかりもありそう。
身体のチカラ、抵抗力を養っていたいですね。
寒露のツボ、「陰陵泉(いんりょうせん)」が提案されています。
すねの内側の骨のへりをたどって上がってきて、膝の近くのカーブにぶちあたるあたり。
「脾」の経絡のメインなツボの一つ。
消化器系の不調や、浮腫、冷えにも。
また、膝の動きに関わる筋肉の付着部にも近く、変形性膝関節症でしばしば痛みの出るあたりにも近いので、膝痛を緩和するためにも使われるツボです。
膝痛は、お灸や鍼、手技療法で緩和はできますが、根本解決ではありません。
関節の軟骨や靭帯の傷害に由来する痛みもありますが、支える筋肉にスイッチを入れる(促通する)ことによって軽減できる場合も多いです。痛みが緩和できたら、次は効果的な運動を加えていけますように。痛みなく軽やかに歩けますように。
膝も、足首も、どうか温かくしていてください。